
「レーザーはパワーが強くて効果が高い」とか「光脱毛は完了までに回数がかかる」とかよく聞きませんか?
光脱毛に対してネガティブな情報がある一方、いまだに光脱毛の人気も根強いのはなぜなのでしょうか。実は脱毛機器にはそれぞれメリット・デメリットがあります。どれを選ぶかは、皆さんの性格や肌質が関係しているようなのです。
目次
種類があり過ぎて、どれがいいのかわからない脱毛機器
脱毛の広告やHPを見ると、「SCC」とか「ジェントルレーズ」とか「ライトシェア」などと、脱毛機器の名前をよく目にします。しかし、脱毛初心者からすると、どれがいいのかさっぱりわからないというのが本音ではないでしょうか。
そもそも、レーザー脱毛とフラッシュ脱毛ってどう違うのでしょうか。また、レーザーにもフラッシュにも、たくさんの種類がありますので、それぞれ詳しくご紹介していきますね。
レーザー脱毛とフラッシュ脱毛ってどう違うの?

レーザー脱毛とは
レーザー光線を思い浮かべて下さい。パーンとまっすぐ強い光が放たれるイメージではないでしょうか。このレーザーの特徴を「単一波長」と言いますが、光の中からメラニンに反応する一波長を取りだして、毛に吸収させているのがレーザー脱毛なのです。
レーザー脱毛が効果高いと言われるのは、単一波長であるレーザーが、強いエネルギーを保ちながら皮膚下に光を届けることができるからなのです。
フラッシュ脱毛とは
一方、フラッシュ脱毛は例えて言うなら懐中電灯のイメージ。「複合波長」といって、いくつかの波長が混ざり合った光です。たくさんの波長が混ざり合っているので、お互いを打ち消し合い、遠くに行けば行くほど光が弱まり、やがて拡散します。
フラッシュ脱毛が弱いと言われるのは、皮膚の奥深くに行けばいくほど、光の威力が弱まるので、脱毛の効果もレーザー比べると弱くなってしまうということなのです。
医療脱毛|レーザー脱毛機器の種類
アレキサンドライトレーザー

波長には毛のメラニンに吸収されやすい波長があり、脱毛に効果的な波長は600~700nm(ナノメーター)と言われています。アレキサンドライトレーザーの波長は755nmなので、脱毛機器の中では脱毛に適した機器かとも思います。
しかし、アレキサンドライトレーザーの欠点は、ものすごく痛いということ。また、メラニン吸収率が高いので、肌の色が黒い人は施術を断られることが多く、メラニンの少ない毛にもあまり効果がないと言われいます。
ダイオードレーザー

ダイオードレーザーの波長は810nmです。アレキサンドライトレーザーの欠点であった、メラニン色素の薄い毛にも効果を発揮するという画期的な脱毛機器です。また、アレキサンドライトレーザー比べると痛みも少ないのも特徴です。
ただし、メラニン色素の少ない毛にダメージを与えるには、かなりの高出力でなければいけません。火傷に注意し慎重に照射するため、1回の照射時間はアレキサンドライトレーザーに比べるとやや時間がかかります。
NDヤグレーザー

NDヤグレーザーは1064nmの波長の長い脱毛機器のです。波長が長い分、皮膚下への浸透も深く、奥深く根ざしたひざ下やワキなどの太い毛には効果が高いと言われています。
また、色黒の肌や色素沈着がある場合でも施術が可能なので、毛が濃く色素沈着もあるVIOラインには、波長の長いNDヤグレーザーは適していると言えますが、やはり色素の薄い毛には効果が低いようです。
脱毛サロン|フラッシュ脱毛機器の種類
IPL
レーザー脱毛に対して、フラッシュ脱毛の波長は600~1000nmの幅のある波長で、これを「インテンスパルツライト(IPL)」といいます。
複合波長のため拡散する光なので、1本1本に集まるエネルギーが弱まり、レーザーに比べると効果が出るまでに回数がかかりますが、拡散される分、痛みも少ないということが特徴です。
また、ヘッドの照射面積が広いので、レーザーよりも短時間で施術を終わることができます。
SSC
SSC脱毛は「スムーススキンコントロールメソッド」といい、、美肌に効果のあるクリプトンライトを出力し、機械メーカーが開発したビーンズジェルを使用するのが特徴です。ただし、基本的にはIPLの脱毛原理と変わらないと思っていいでしょう。
SPL
IPLは毛の根元にある毛母細胞にダメージを与えますが、SPLは毛母細胞ではなく、毛包という毛を包んでいる部分にダメージを与えることで、脱毛を起こします。
毛包に作用するので、メラニン色素の有無に関係がなく、色素の薄い産毛や白髪、また色黒の方も施術可能と言われますが、IPLに比べてまだまだ普及していないといえます。
レーザー脱毛に向いている人
- 結果重視の人
レーザー脱毛は毛を作る幹細胞を変性させて、再び毛が生えないようにしてくれるので、永久脱毛と呼ばれています。照射エネルギーも高いので、例えばワキ脱毛の場合、フラッシュ脱毛では8~12回かかると言われますが、レーザー脱毛なら5,6回で高い効果が得られます。
- 痛みに強い人
レーザー脱毛は照射エネルギーが高い分、痛みも伴います。ダイオードレーザーは比較的痛くないと言われますが、それでも光脱毛に比べるとやはり痛みはあります。しかし、この痛みが「効いてる~」と感じる方もいるようです。
- うぶ毛なども無くしたい脱毛上級者
脱毛は初めは濃い毛が少なくなり、やがて毛量が減り、うぶ毛のような毛が残ります。フラッシュ脱毛は、照射エネルギーが分散されるので、メラニン色素の薄い毛には吸収されにくく、最後まで数十本ほど毛が残ることもあります。
ダイオードレーザーは、うぶ毛にも反応するレーザーですので、背中やひざ上などのを考えている方は、ダイオードレーザーを扱っているクリニックがおススメです。
- とにかく心配性
脱毛で怖いのは「やけど」などのトラブルですよね。もしトラブルが起こっても、お医者様がすぐに対応してくるというのはやはり安心ですよね。
クリニックではお薬も処方してくれますし、レーザーの痛みがひどければ麻酔も使用できます。ただし、麻酔は注射ではなく皮膚から吸収させるタイプがほとんどのようなので、事前に準備が必要です。
フラッシュ脱毛に向いている人
- 脱毛初心者
脱毛というものを全く試したがことないという方は、まずは安い料金のワキ脱毛を経験してみるのがおススメです。
レーザー脱毛とフラッシュ脱毛には、いろいろ差はありますが、脱毛の施術後どのように毛が抜けていくのか、次はいつごろ生えてくるのかなどはほとんど一緒なので、まずは脱毛サロンを訪ねてみましょう。
- 時間はあるけどお財布事情が厳しい人
脱毛サロンのメリットは「値段が安いこと」です。レーザー脱毛も以前と比べるとずいぶん安くなりましたが、やはりまだまだ高いといえるでしょう。
フラッシュ脱毛は、完了までに2年はかかりますが、学生さんなどは、社会人に比べると比較的時間に余裕がありますので、大学に通いながらのんびり脱毛をしていくのもいいですね。
- とにかく痛がり
レーザー脱毛は冷却装置が付いており、痛みを軽減する工夫がされていますが、それでもやはりフラッシュに比べると痛みはあります。
ひざ下や腕などの肉厚な部位は我慢できても、皮膚の薄いひざ上などは痛みに耐えられないなんて方も。クリニックに通うのが嫌になり、途中で脱毛を断念するなんてもったいですよね。
- お医者様や看護師さんの前だと緊張してしまう人
脱毛サロンの良い点は、接客もサービスの中に含まれていることです。脱毛サロンを経験したあとにクリニックへ移行した人の中には、クリニックの対応が事務的だと感じる方もいるようです。
また、病気でもないのにお医者様の前でワキを見せるのは、なんとなく抵抗があったり、施術の際に遠慮して、お医者様や看護師さん脱毛の痛みや不快感を言えずに施術が終わってしまう方もいるようです。
レーザー脱毛とフラッシュ脱毛、どちらか迷うときは
お試し体験をやっているところを探す
気になるサロンやクリニックがあれば、まずは無料カウンセリングを受けてみましょう。脱毛は1回では終了しません。最低でも1年、長くて3年は通わなければなりません。
まずはサロンやクリニックの雰囲気を実際に見て、可能であればお試し体験か、少し料金を払ってでも、レーザー脱毛の痛みを、契約前に体験させてもらった方がよいでしょう。
都度契約の所を探す
ほとんどのサロンやクリニックの料金システムは、複数回契約すれば、1回ごとの料金が安くなるシステムだったり、回数無制限の前払い制となっています。
複数回や前払いが不安な人は、個人の脱毛サロンを見つけてみましょう。大手とは違い個人サロンでは、ワキ脱毛を1回3000円とか、都度契約してくれるところも多いので安心です。
まずは範囲が狭い部位から契約してみる
サロンには様々なキャンペーンがあり、「今なら全身脱毛50%OFF」などという場合もあります。
しかし、これまでお話したように、脱毛機器には毛質や毛量、毛の濃さによって、得意不得意があります。いっぺんに全身の契約をするのではなく、まずは範囲の狭いワキを契約し、効果が出始めたところで、次の部位の追加契約を考えるのが賢明です。
まとめ
まだ脱毛機器には「効果も高く、痛みもなく、しかも値段が安い」という完璧なものは存在しません。もし、レーザーの機械で迷っているなら、2種類以上のレーザー機器を置いているクリニックをリサーチしてみて下さい。
また、脱毛サロンで初めて契約する場合、最初から全身契約を避け、ひざ下など濃い毛の箇所を契約し、薄い毛にどれくらい効果があるか確認しながら、契約を慎重にしていきましょう。