脱毛Q&A
脱毛ピル

 
最近は、避妊目的だけでなく生理痛の軽減、ニキビ治療や海外旅行などさまざまな理由でピルを服用する女性が増えてきました。
 

その一方、脱毛したいんだけどピルを服用していると、お医者さんの診断書を要求されたり、脱毛自体を断られたという声もあるようです。
 

なぜ、ピルを飲んでいると脱毛契約がややこしくなるのでしょうか。また、ピルを服用して脱毛をすると、どんなリスクがあるのでしょうか。
 

ピル服用中に脱毛を断られる理由

  • 健康な人にしか脱毛を行わないという店舗の方針

脱毛サロンや医療クリニックでは、契約前にカウンセリングを行い、疾患やアレルギー、現在飲みんでいる薬などのチェックを行い、基本的には「健康」な方のみ脱毛契約を結ぶのが大前提です。
 

とすると、海外旅行だけのために一時的にピルを服用したとか、妊娠を避けるための緊急のアフターピルなど、一時的なピルの服用なら問題ないかもしれません。
 

しかし、ピルを服用している方の中には、子宮内膜症などで服用している場合もあります。健康状態を考慮して、契約をお断りするという方針のサロンも存在しています。
 

  • ホルモンの変化によって毛が減らないという恐れ

ピルと言っても、目的や症状によって種類がたくさんあります。
 

ピルには黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれますが、黄体ホルモンの種類の中に、男性ホルモン「アンドロゲン」の作用を及ぼすものもあります。
 

このアンドロゲンにはニキビや多毛症、肥満などの副作用があります。
 

このアンドロゲンの作用を及ぼすピルを飲んでいると、毛が減らない、もしくは毛が硬毛化するなど、せっかく高いお金を払って脱毛をしても効果がなく、契約をお断りするサロンがあるのです。
 

  • 成分による色素沈着の恐れ

ピルを服用した人が脱毛を行うと、確率的には1000人に1人や300人に1人の確率で、脱毛後色素沈着が確認されたという報告があります。
 

黄体ホルモンの影響という説もあれば、卵胞ホルモンのエストラジオールが日焼けの作用をするという説もあり、詳細はわかりませんが、これだけたくさんある種類のピルの中には、光との相性が悪いピルが存在するということを、頭の片隅に置いておかなければいけません。
 

  • ピルの副作用やトラブルがあったときの責任回避

脱毛は、例えピルを服用していなくても、何度施術しても契約当初と比べ、ほとんど毛が減っていないというお客様が、どのサロンにも必ずいます。
 

毛が少しも減っていないとなると、契約延長をどうするか、その費用は誰が負担するかなど、さまざまな問題が発生します。
 

ピルに硬毛化の可能性がゼロではないとすれば、ピル服用者は、内在的なトラブル予備軍と言えます。
 

サロン側としては、このようなトラブルの可能性があるお客様は、初めから排除しておきたいというのが本音なのです。
 

ピル服用中でも脱毛ができる可能性は?

担当医師に脱毛したいことを相談する

ピルには服用する目的や病気によって種類が様々あり、アンドロゲンの作用の少ないピルも存在します。
 

みなさんが服用しているピルがどのようなものかは分かりませんが、もし脱毛を考えているなら、アンドロゲンの作用が少ない黄体ホルモンに替えてもらうことはできないかなど、担当医に相談してみるのもよいでしょう。
 

ピルに詳しい医師のいるクリニックで脱毛する

皮膚科医の中には、脱毛とピルの副作用の関係に詳しい方もいます。
 

またピルの副作用である色素沈着も、医師の元であれば、ビタミンCやピーリングなどの処置をしてくれるので、もしトラブルがあっても安心して脱毛を受けることができます。
 

ピル服用と脱毛開始のタイミングを相談する

例えば子宮内膜症などのため現在ピルを服用していても、近いうち治療が完治するとか、ピルの服用を止める予定があるなど、将来の予定がはっきりしている場合は、一度脱毛サロンにも相談してみましょう。
 

ピルを服用中に脱毛を契約したら?契約の注意点は?

脱毛サロンの効果はいつまで続く

ピル服用によるリスクを理解した上で契約する

ピルの服用者が脱毛サロンに話を聞きに行くと、担当医師の確認を取って下さいとか、診断書の提出を求められることがあります。
 

そして、毛が減らないことがあること、色素沈着が起こる可能性があることを、しっかり説明され同意書にも署名させられるでしょう。
 

脱毛契約を結ぶかは自己責任です。今どうしても脱毛をする必要があるのか?ピルを止めてからではダメなのか?しっかりと考えた上で契約するようにしましょう。
 

色素沈着があらわれたときは脱毛を一旦中止する

色素沈着があらわれてしまったら、一旦施術を中止しお肌のケアを優先しましょう。色素を排出するにはビタミンC誘導体エラグ酸などが有効。
 

EGFには皮膚再生の効力がありますので、それらの成分が配合された美容液を患部に塗ると良いでしょう。
 

なるべく休薬期間に施術日を予約する

ピルの副作用として頭痛やはき気などがあり、ピルを服用した日に脱毛の施術を行うと、体調がすぐれないという方も中にはいます。
 

ピルにはずっと飲み続けるものと、飲まなくても良い日があるものがあります。トラブルを避けるためには、できるだけピルの休薬日に脱毛の施術の予約を入れ、体調が万全な日を選びましょう。
 

結局ピルを服用してても、トラブルがない場合がほとんど

ここまでピルと脱毛のリスクについて述べてきましたが、実は、ピルを服用していても、硬毛化も色素沈着もなく、他の方と同じように満足して脱毛を終えている場合がほとんどです。
 

また最近はピル服用の女性も増えたので、ピル服用というだけで契約をお断りしていると、サロンとしては大切な新規顧客を逃してしまいます。
 

疾患の場合は別ですが、避妊目的などの場合はほとんどのサロンで対応しているのが実態です。
 

まとめ

契約者の中には「知らせると面倒だから」とピルを服用していることを黙って契約してしまう方もいるようです。
 

しかし大切なのは、サロン側に「この方はピルを服用しているんだ」という認識を持ってもらうこと。ピル服用の認識があれば、照射レベルや施術間隔をしっかり考えてもらうことができるはずです。
 

また、ピルを飲んでいるからとすぐに脱毛を諦めるのではなく、なぜ今ピルを飲んでいるのか、なぜ今すぐ脱毛が必要なのかというのをサロンに相談してみてはいかがでしょうか。
 

例えばウェディングを控えている方など、対応してくれるかも場合があるかもしれません。